ピアノをすると頭が良くなる?

こんにちは!

さて、タイトルのような話をお聞きになったことは一度はあるのではないのでしょうか?

ピアノはこどもの脳への刺激になる

認知症の予防になる

など。

ピアノだけではなくて、他のものでもこのような文言はよく聞きますよね。

どう思いますか?

すいません、私は心が汚れているのか、正直胡散臭いと思ってしまいます😂

キャッチコピーとして掲げるのは、胡散臭いとは思うものの、まぁピアノは確かに一度に色々なことをするので、そういうところから来ているのか、、??

私なりにピアノを弾く、ということは結局何をしているのか?

習い事として一体何にプラスになるのか?ということを考えてみました。

ピアノを弾く、という作業を紐解くと。

・楽譜を読む

これがまずできないと大変だ!

さらに楽譜を読む、ということを紐解くと、

つまり

ドレミで言うとなんの音なのかを読み取り、リズムを読み取り、それが鍵盤の上ではどこなのかを考える

・弾く

実際に弾かないと意味がない!

楽譜を読み取り、今度は実際に弾きます♫

指の番号を考えて、手を置いて、鍵盤をタッチ。

よし。

・聴く

自分の音が今度は耳に入ってきます。

聴かないことにはどうしようもない。

楽譜通り弾けているのか?理想の音になっているのか?

・感じる

自分の出した音を聞いて、今度は感じ取る。

これはある程度進まないと、感じ取るまではいかないのかもしれませんが、単純に言えば、暗い和音を聴いて、苦しい曲なのかな?と思ったり、美しいなと思ったり。

・踏む

これもある程度進まないとありませんが、ピアノにはペダルという機能がついており、足で踏んで使います。

響きを豊かにしたり、手だけでは不可能な箇所の音を繋いだり、または音色を変えるために使用することもあります。

見た目としては、車のアクセルのように踏むのですが、ペダルはとても繊細な技術が必要です。

自分の耳で聴きながら、足をコントロールしなくてはいけない

ざっと紐解いてみましたが、かなり複雑なことを一瞬にしてしなくてはいけないですね・・・。(他人事みたいになってしまいましたが😂)

おそらく、これくらい同時進行で色々なことをしなくてはいけないので、頭にいい、脳に良いなどと言われるのかもしれません。

私としては、あまり難しいことは考えずに、それぞれの生活スタイルや、お子さんであれば成長に合わせて、ピアノという時間、音楽をする時間を取り入れて、より豊かな人生にするお手伝いとなればそれで良しと思います☺️💕

子供が楽譜を読めない・・・?

さて、

なんだかんだで、ピアノを教え始めてからすでに7年ほど経っていると気がついいた最近😧

保護者の方からピアノについての相談を受ける中、やはり一番多いのが

うちの子、なかなか楽譜が読めなくて・・・

という相談です。

楽譜を読むなことを読譜、と言います。

これについては、先生によって指導方法や考え方が様々で、楽譜は読めなくていい、という方針のお教室もたくさんあり、耳で覚える、手で覚える、という方法で進めていくやり方もあります。

ですが、MOEKA PIANOでは読譜はやはり大切なもの、として進めています。

なぜなのか。

・ 楽譜は音楽をする上で最も大切なもの。バイブル。聖書!

究極、楽譜に書いてあることを全て実行できればそれだけで美しい音楽なのです✨

楽譜には色々な情報が詰まっています。

音の高さ・リズム・強弱・指の番号

そして、先生が注意を書き込むのも楽譜ですね。

楽譜を見ないと、注意も直さなくなっちゃいます(⌒-⌒; )

・将来的に、楽譜を読めなければ趣味で弾くことも難しくなる

小さい頃は、音の数も少ない上、覚えも早いので手の形で覚えるのも、耳で音を覚えるのも、簡単にできます。

しかし、上達していくにつれ、曲はどんどん複雑に・・・

リズムも最初は単純だったのが、難しくなっていき、音の数も増えていきます。

そうすると、耳や手で覚えるのが限界に・・・。

そして、大きくなってきたらやはりある程度は自分で楽譜をみて形にできることが理想。

小学校高学年になって、塾などでピアノをやめてしまったとして、読譜がきちんとできれば、大人になってもう一度ピアノをしたいなと思ったときにも、きっと弾けると思います。

以上の理由から(もっと理由あるかも🧐)、私はやはり楽譜を読むことは大事にしたいと思っています。

しかし、こればかりはかなりの個人差がある!

早々に、楽譜をスラスラ読めるようになる子もいれば、どうしても苦手な子も。

原因としては性格によって色々あり、そもそも読む気がない子、音符を場所の違いではなかなか認識できない子、レッスンだと緊張しちゃう子・・・など。

しかし諦めない!

これに関しては、近道はあまりなくて、とにかく楽譜をたくさん目にすること。

基本的には暗記と一緒です。

レッスン中は音符カードを使ったり、初めての曲を一緒に練習したり、を繰り返して読譜を続けるようにしています。

一旦覚えてしまえば、もはや平仮名を読むことと同じです。

知らない言語を、少しずつ読むことと音符を読むことは似ている。

楽しみながら、読譜は進めていきたいものですね🤗

ピアノが好きだから練習も苦じゃない!?

こんにちは!

さて、先日ピアノの練習について、ある時話をしていた時に

いやー大人でさえ練習って大変ですよ、怠いなぁサボりたいと思うこともたくさんあるので子供なんかはもっともっと大変なのは間違いないし、練習したくないのは当たり前のことですよ

と私がふともらした言葉に

えっでもピアノが大好きなのでは???

と聞かれて、どう説明すればいいのか困ったことがありました。

皆さんはカレーライス好きですか?カレーが苦手って人はあんまりいないと思いますが。

例えば、1年間365日、まぁじゃあたまの休みはあったとして330日くらい毎日毎日毎日カレー食べてたらどうでしょうか。

カレー食べるタイミングでお腹いっぱいの時もあります。眠いし疲れてる時もある。見たいテレビや他にやりたいこと、行きたい場所があるかもしれない。

でも毎日絶対家でカレー食べなきゃいけない。

え?カレー食べるの辛いの?カレー好きなんじゃないの・・・・?

😆

いやいや・・・

ってなりますよね。特に専門的にやればやるほど、ずっと向き合うのだから余計にそういう気持ちにもなると思います。

これはオリンピック選手とかでも絶対同じだと思います。

走るの好きだからって、毎日楽しく走ってるわけではない、むしろ走る楽しみよりも苦しい瞬間の方が何倍も多いことでしょう。しかし、その分少しでも身になった時の喜びは大きく、何にも代えがたいことでしょう。

練習が辛い < 上手になりたい

練習が辛い < 上手になった喜び

という感じなので、できてるんじゃないかなぁ。

あとは、身近なものに置き換えると、子育ては大変だけど子供の成長は何にも代えがたいもの、と言いますね。

泣いて喚いて、寝ない赤ちゃんを大きく育てるのは本当に大変でしょう。自分のことを後回しにして、すごいね、育児が好きなんだねって、

いや、違う^^;

ってなるんじゃないでしょうか。

育児の辛さ < 子供の成長の喜び

だから頑張れる、みたいな感じです。ピアノは自分の子供みたいなものです。

ブサイクでも(下手くそでも)なんでも、自分の子だから。

趣味ですると、楽しめるってのは、元は子供好きなので親戚の子をたまに預かるとこころ穏やかに可愛がってあげられる、みたいな感じです。

ピアノの練習って本当に地味だし孤独だし、新しい曲で複雑なものをするのは私でも辛いです。

新しく複雑な曲を譜読みするのは、読めない言語で書かれた本(まーアラビア語みたいな)を辞書を引きながら、少しずつ解読するような作業と思っていただけば良いです。1時間もすれば頭はすごく疲れます。

好き、だけで済まされない愛憎みたいなのがピアノにはある気がします。

たくさんの辛さ < ピアノ

ピアニストとゆとり教育?

こんにちは。

またまたブログの更新をサボってしまいました🙇‍♀️

月末に本番があり、コンサートではないのでご案内はできませんがそれに向けての練習とレッスンで相変わらずの日々です。その前は去年に引き続きドイツにも行っていました。昔住んでいた街はフランスにも近かったので、フランスにも行くことができました。ちなみに住んでいた街は相変わらず、地下鉄工事中で街の景観はしっちゃかめっちゃかでした^^;

まだまだ言葉も感覚も忘れてなくて、日本にいるのが現実なのか、ドイツにいるのが現実なのか、なんだかタイムスリップしたみたいで行くといつも不思議な感じなります。

さて、あるピアノの先生がおっしゃっていたことで、確かに、、と思ったことがあり

日本人はサッカーや野球、部活などのスポーツを頑張っていることはとても評価する。

でもピアノを一生懸命やってると、ピアニストでもさせる気なの?子供が可哀想、とかちょっと軽蔑した言い方をされることがある。汗を流すことだけが、頑張っていることではないのに、、と。

私が小さい頃も、子供ながらに覚えているのですがピアノ頑張ってるね〜と褒めてくれる大人もたくさんいましたが

母に向けて、そんなにやらせてどうする気?という意味合いのことを投げかけている人もたくさんいました。

学校の部活を頑張ってる子に、サッカー選手にでもなるの?そんなにやってどうするの、って聞く人いないですよね。笑

スポーツを頑張ることに比べてそういう疑問が多いのは学校でやってることじゃないから、ピアノってお金かかりそうだから、スポーツじゃないし協調性生まれないから、、などの理由でしょうか。

私はいわゆるゆとりと言われた教育世代でしたが、ピアノをやっていたおかげでそんなものとは無縁でした。

特に9歳から習い始めた音大の先生はとてもとても厳しく、頑張って練習したつもりでも、上手になっていなければ

一体どこを練習したの!?下手くそ!身が入ってない!言われたことは一回で直す、今すぐ直す。人の言うことは素直に聞く、頑固者は一生良くならない。

と大声で怒鳴られることは日常茶飯事。ピアノ以外の躾に関しても徹底的に教え込まれました。親の振る舞いや礼儀に関してもとても厳しく、ストレートに注意していました。

その結果、目上の人にはどう接するべきか、そして人に注意されるのも怒られるのにも打たれ強くなり、かなりの耐性がつきました。加えて、練習は孤独です。ステージに上がるのには誰にでも少なからず恐怖や強い緊張があります。自分より上手な人は上を見ればキリがなく、負けた気持ちになる悔しさも時にはあります。

お陰様で、ピアノ以外でピアノよりも厳しい、大変だ、乗り越えられない、と感じることは大概ないくらい気持ちが鍛えられました。

ピアノは本気でやれば、

・練習は自分との戦い、自己管理と計画。

・人の前で注目されてたった一人で演奏する度胸。知らない場所でいきなり弾く場慣れ

・自分より上手な人が大勢いる中で、自分だけの良さを信じるメンタルの強さ

・注意されてそれを素直に受け入れる、何か言われても凹むのではなくて自分の糧にしようとする気持ち

・長い練習やレッスンに耐える集中力

etc…

など多くのことが身につきます。なんでも一つのことを極めようと本気でするって将来どうこうではなく、大変な分得るものが大きいです。

ぜひ、ピアノを本気でやっている子がいたら褒めてあげてほしいものです♬

戦うな!

戦うな!

これはカールスルーエ時代の私の先生が

度々私に言っていたことです。

初めは言われている意味がわかりませんでした。音楽的なことでもなければ、音が汚いとかそういうことを言っているわけでもないみたいで、自分と、ピアノと戦うなって意味のようでした。

ですが先生は必ず、私がメンタル的に追い込まれた状態で苦しんだ末、「頑張って」弾いた本番の時にこれを言ってきました。

不思議なことに、他の誰にも戦ってる感は伝わってないのですが、私もよく弾けた、と思ってもなぜか先生にだけは伝わっていたみたいです。門下生のほぼ全員が言われていたようでみんなあんまり意味がわかってないみたいでした。笑

その意味は先生の演奏を生で聴いた時に納得しました。

静寂な心で、ただその一瞬を楽しむその音楽は心に暖かく自然と入ってくるものでした。

これもできます、あれもできます!自分に負けない!圧倒する!

とかではなく本当に自然なものでした。

まだまだこの境地には達するのには時間がかかりそうですが、もっともっと経験を積んでいつかそういう音楽がしたいなーと久しぶりに先生のことをゆっくりと思っていました^^

細かいことはあんまり言わない先生でしたが、大事なことを残してくれたんですね。