こんにちは。
まだ筆マメモードは続いています。
もうすぐ卒業シーズンですね。いつから始まったのでしょうか?
色とりどりの袴を着て卒業式を迎えることが、定番となっていますね。
みんなで写真を撮ったり社会人になる前のひと時を学生気分で過ごしたりなどこれからの時期を、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
付属高校からそのまま音大へ進学した、同級生の子たちの卒業の様子、ドイツからFacebookを通じて見てました。
みんなカラフルな袴を着て、キラキラ輝いて。
日本にいた頃には絶対に感じなかったことでしたが、その写真を見てとても圧倒されたんです。
卒業する子達ほぼ全員が、当たり前のように着物を着て袴を着て、髪の毛だってセットされてニコニコと写真に写っている。
レンタルでも借りるのでも、お金がかかるのにみーんな着ている。
なんて豊かで平和なんだろう・・・
と。
勘違いされる方も多いかと思いますが、留学してる=お金持ちなわけではありません。
ドイツの音楽大学は、私がいた頃は半年間で学費は100ユーロ。日本円にして1万んー千円です。比べて日本の私立の音大の学費は0がいくつ違うでしょうか・・・💣
そしてドイツの音大には本当にありとあらゆる国から、色々な事情を抱えた子達が集まっていました。
もちろん、日本の音大生だってよくよく聞けば色々事情はあると思いますが、それと比べ物にならないくらい複雑な境遇の子たちもたくさんいて、総じて学生は本当に貧乏でした。シリアの紛争から逃れてきた難民、なんて子もいました。日本人には考えられないくらいお安いその学費が払えない、高いと言っている子も結構いました。
私なんかは、大学院を卒業するまでは仕送りもありましたし、その中では恵まれた境遇だったと思います。ですが、その写真をみて、なぜだか涙が出ました。
なんとも言えない置いてきぼりを喰らってるような、ひとりぼっちであるような気持ちになりました。
大学を卒業する頃には、とっくにドイツの生活には馴染んでいましたしそれなりに楽しくやっていましたが、何かとインフラやビザの手続きがスムーズに行かないドイツ。(これはおいおい語ります。笑)
外国人として、そしてまだまだ若い小娘として舐められないように、いつもなんとなく虚勢を張っているような感覚がありました。
おまけに、ピアノのことでもまだまだ必死でした。卒業試験が終わったと思いきや、ドイツの各地を周り大学院の入試を受ける日々。その後の引っ越し。
ちなみにドイツに引っ越し業者というのは存在しないので( ;∀;)
伸びきった髪に、適当〜な服で朝起きてすぐ学校に行き練習室を確保。帰って昼寝。また夕方から夜中まで練習、これが大体の私の毎日でした。
(あれ?今でもあまり変わらなくない?というのは置いといて・・・笑)
その状態から見ると、みんなのキラキラ感、周りが全部日本人、なんとも羨ましく、そして今までホームシックにもなったこともなかったのにドイツから日本の、距離みたいなものを感じてしまいました。
今となってみれば、そんな気持ちになったこともあったな〜という感じですがネット広告の袴レンタルの動画を見て思い出してしまいました^^;
そんな思いをして、結果、人から見たら私は何者にもなれていないかもしれませんが、まぁ売れてもなければ有名でもありませんが、前よりはピアノが上手になれてたら、それでヨシということにしましょう😜
今ならもう少し穏やかな気持ちで袴姿も見送れそうです( ^ω^ )